タルコフにはヘッドセットなるものが存在する。

ミリタリーに疎い私は一見の時に”戦場にこんなヘッドホンなんて持っていくやつおらんやろ”と思っていたのだが、その本質は、
・銃声や手榴弾等の破砕音、または不要な音の低減
・足音や話し声といった必要な音の増幅
にあるらしい。
密閉型ヘッドホンによる音の遮断と、内蔵されたマイクと音声処理装置によってそのようなことが可能らしいが、こういった通称電子イヤーマフは、軍用または狩猟、スポーツとしての射撃に利用されるとかなんとか。
で、電子イヤーマフは一般人の我々でも(Amazonですら)買うことができる。
もしも我々がこれを手に入れたら一体何に使えばいいのだろうか?
そりゃマクドナルドに行ってJKの会話を盗み聞きする他ないだろう。

買ったのはこちらである。

ガチなやつになると↓のようになるのだが、流石に仰々しすぎるというか、マックドナルドでこんなのつけ始めたら流石に怪しいの一言だろう。その点↑のTac Sports 100はまだただのヘッドホンだと認識されるような造形をしている。値段も手頃だったのでとりあえず買ってみた。

結論を言うと、雑音の低減により声が聞き取りやすくはなるが、明瞭により遠くの声が聞こえるかといえば微妙だった。
そもそもこんな年末にマク=ドナルドにJKがおらず、ゴンチャに行くか悩んだ末にスタバにまで足を運んだのはただの余談だが、盗み聞きという用途はさておき個人的にこのガジェットは外出時には常用したいレベルで気に入った。理由は主に2点。
騒音低減機能が想像以上に快適
一定以上のデシベルの音がマイクに入ってきた時に、自動で遮音モード的な音を小さくする機能が働く。これが射撃だったり破砕音を低減するための主機能なのだろうが、一般生活においても快適さに繋がるものだと使って初めて理解できた。
・電車の警笛
・爆音でどこかへすっとんで行く車
・インパクトを強めるためだけに開幕デカい音を出すカスみたいな広告
・やたらやかましいオッサンのくしゃみ
こういったものが全て低減される。他にも例を挙げればキリがないが、いかなる不意な騒音も低減されるという心理的安心感が得られる、と書けば”いいな”と思う人も少なからずいるのではないだろうか。本来電子イヤーマフはニッチな方面でしか知られないもののはずだが、これだけでも一般人向けに需要があるのではないかと思う。というかこれを使って初めて”不意な騒音”が如何に巷に満ちているかを知覚できた気がするというか、隣でアパマンショップが爆発してもこれを付けていればノーダメージだろう(かもしれない)。
集音の強弱をシチュエーション毎に変えられるのが便利
私の買ったTac Sports 100は写真の手前にある丸い筒状のツマミを使って集音の強弱を調整することができる。集音をMaxにすると新宿の雑踏が聞くに堪えないぐらいやかましくなり、Minにすると電車のアナウンスは聞こえど他の雑音が全然聞こえなくなる程度に絞られるわけだが、自分の塩梅で調整ができるのがよい。
これは外を歩く時は強度を中~高程度にし、読書やらなんやら没入したい時は強度を低にするなどの使い分けを可能とする。盗み聞きはもちろん高
外界から入ってくる音の大小を能動的に(細かく)変えることができる、と書けばやはりよいものだとイメージできるのではないか。無論裸耳(と表記していいのか)では実現不可能なことだ。これはよい、よい。本当によい。
タルコフではこういったヘッドセットは必須のものであり、裸耳などありえないというのがプレイヤーの共通認識ではあるが、実は現実でもそうなのではないかと実際に使ってみて思った次第である。似た技術としてはSonyが強いノイキャンがあるが、あれは音楽を聴くことを目的としており、日常で使える電子イヤーマフなる概念はもっと日の目を見てもよさそうなものだ。
欠点は密閉型のヘッドホンのように音を遮断した上でマイクで集音しているということ。つまり夏場は蒸れる。まぁ使うに堪えなくなった場合はイヤホン型の電子イヤーマフを使えばよい。あとは一般的な感性の人間から見れば”ヘッドホンしながら歩くなよ、危ないなぁ”と思われるかもしれないこと。だが新宿と銀座を歩いてみるとヘッドホンしながら歩く人もそれなりにいたので、アホの一味ぐらいにしか思われないかもしれない。或いは実は彼らも電子イヤーマフを使っているのか。
まぁそんなこんなで、しばらく外出のお供として使ってみて何か追記事項があればまた筆を取ることにする。
ちなみにだが、私の買ったやつは3.5mmイヤホンジャックがあるので普通にスマホに挿して音楽も聞ける。上位版にはBluetoothもある。音質は値段なりだが、騒音抑制に伴って音楽も小さくなるのでちゃんと音楽を聴くには向かず、ラジオやPodcastを聴くには充分な印象だ。


