ヘーイ。皆マウス&キーボード作ってる?
今日は知り合いから”Rapid Triggerってどうなん?”と聞かれたので筆を取ります。いやまぁRapid Triggerの話は一瞬で終わるんですけど。
Rapid Triggerとはなんぞやと思う方は、一番分かりやすいと思しきRazer様のを見てください。
で、これがどうって、FF14ならいらんでしょというのが一見の感想です。
“キーのONとOFFがよりスピーディになる”という機能は、Reflexが重要なFPSやRTSでは重要でしょうが、どちらかというと一定のリズムを刻み続ける方が圧倒的に多いFF14ではそこまで有用な場面が思いつかないんですよね。
正直なところ私の渇望を満たしてくれるハードウェアはここ最近出てきてません。アクチュエーション可変のキーボードも近年複数出てきていますが、それが意味するところはアクチュエーションの深さをいじれるというだけで、アクチュエーションポイントとリセットポイントの間を調整できるわけではないという意味で個人的には残念な代物です。アクチュエーションポイントとリセットポイントをいじれればFF14では割と有用な場面がすぐに思いつきます。滑り撃ちですね。
個人的に今最もホットなハードウェアはジェスチャーパッドをキーボード側面に配置したHHKB Studioですが、これもゲーム用としては不十分です。例えばこのキーボードの左手親指部分のジェスチャーパッドを左右に動かしている間に”キャラクターが左右に動く”ような挙動が表現できれば、移動とスキルが干渉しない、より柔軟なキー配置が可能になりますが、現状のHHKBはジェスチャーパッドの操作は単一のキー入力しかできないので実現できません。
まぁジェスチャーパッドはかなり先鋭的な試みで今後の発展を乞うご期待という感じでしょうけど、兎に角現状のハードウェア界隈はキーのオンオフレスポンス向上!ぐらいしか推すところがないわけです。
であれば我々が目を向けるべきなのは何かというとそう、ソフトウェアですね。
皆様、ゲームでこんな機能は見たことありますでしょうか。
これはDota 2から引っ張ってきましたが、大体どんなゲームでもこんな見た目をしているはずです。”Chat Wheel”というやつです。”キーとなるボタンを押した後に、マウスを8方向に動かしてキーを離す”ことで、対応したクイックチャットを発言できるという機能です。
Dotaの場合この機能はチャットに限られますが、”1つのキーで8つのアクションが割り当てられる”と書くとどうでしょう。まとめで”新拡張でスキル枠がつらそう”とか言われてるゲームにこの機能があればめっちゃ便利だとは思いませんか。しかしそこの開発がこんな技術を実装できるはずもなく、であれば……やっぱり我々が頼るべきなのは外部ルーツなわけです。
いやまぁマウスジェスチャー系のソフトは色々試していまいちピンとこなかったんですけど……最近ようやく使えるものを見つけました。StrokesPlusです。
いい点として、
・インストール不要のポータブル版がある
・アプリ毎に適用するジェスチャーを定義可能
・ジェスチャー無効のウィンドウ範囲を選択可能(14だと、右ドラッグによる視線移動と、右ドラッグジェスチャーのどちらかを使うかをウィンドウの場所に応じて適用可能)
・ジェスチャーはマウスホイールやサイドボタンをトリガーにすることも可能(キーボードは不可)
・Luaを叩ける
んー最高ですね。Luaを叩けるって要はなんでもできるってわけで、14でこんなん使ってる人がいれば当然BANですね。”Microsoftが提供してるPowerToysについてロドストで記事書いたらどうなるんだろ……”と筆をとってものの数時間で消されるほど仕事が早い運営ですから。
まさかねぇ、マウスジェスチャーを使う奴なんているわけないでしょうよ。私は使えるツールを見つけたとは言いましたが14で使ってるとは断じて言ってません。ハハ。
あとは14では出番がないでしょうけど、Rapid Fireも欲しいゲームがあったりしますので、それはLuaでもAutoHotkeyでも、別に見繕えば頗る快適になりました。
Rapid FireはSC2ではデフォで使えますし、Wheelも近年は多くのゲームで導入されてきています。しかし我々が”クリーン”な環境で最大限のパフォーマンスを出すためのソフトウェア”設計”も、入力そのものを司るハードウェアも、未だ不十分なものしかないと考えると中々悲しいものがありますね。ソフトウェア設計の不出来はただの技術力不足なわけですが、計算機の巨人が見た夢を我々はあとどれぐらい見させられることになるのやらと考えると……私が死ぬまで醒めないんじゃないかと思って仕方がありません。いや、キーボード側面のジェスチャーパッドは可能性の塊なので希望はまだあるわけですけど。いつまで待てばいいやら。