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7.0で最も着目するべきこと

FF14のHUDは私が経験したMMOの中でも最悪に分類されるほど酷いです。
中でも特段酷いのは、チャットの仕様です。

皆様御存知の通り、このゲームのチャットウィンドウは4つまでしか分割できず、さらに共通のバッファを利用しておりバッファ量をユーザ側で調整することができません。つまり戦闘用のログがどうでもいい一般チャットログで流れるという状況がしばしば起こります。

ライトちゃんが“おはよう~^^”と挨拶したのに対して“ログが流れるから下らんことをチャットするなカス”と返すガチ勢が存在するかは定かでは有りませんが、共通バッファという仕組みを導入してかつその量も少なく、4窓しか開けないというとても”十分に多い”とは言えないのがFF14のチャットの仕様です。(他にもタイムスタンプの小数点指定ができないとか、外部出力ができないとか言い出したらキリがないです)

さらに、チャットをフィルタできる内容も限られています。

レイド勢の中には”薬を使ってるか判別する”ためにフィルタを掛けた窓を用意しておく人もいるかと思います。
このようにチャットにフィルタを掛けることで戦闘の利便性を高めることができるわけですが、正直フィルタの種類が少なすぎます。

例えばですが、”自分がDoTダメージを与えた”というDoTだけに絞ったフィルタが存在すれば、その窓からはDoTのServer Tickを把握することができます。HoTに関しても同様です。さらに”パーティがダメージを与えた”についてもさらに特定の技に絞ることができれば、先日書いた占星の話のような”バーストの予兆を掴む”のに役立ちますし、他者のスキル回しがどのようになっているのかを掴むきっかけにすることもできます。

このような戦闘を利便にするためのツールとして、現在のチャットは余りにも貧弱と言わざるを得ません。
だからこそ外部ツールが跋扈するきっかけの1つにもなってると個人的には感じています。
外部ツールの本懐はDPSメータと思われがちですが、Tick掌握や技名トリガーの読み上げなどは本来ゲーム内のチャットシステムがもっと使えるものであれば必要ないはずです。

まぁ一言で言えば”カス”なわけですが、一つだけ擁護できる点があります。
それはWoWが”PCゲー”であるのに対してFF14は”据え置きゲー”であるという事実です。

FF14はマルチプラットフォームで遊ぶことができます。であれば品質をプラットフォーム間で揃えるためには最も性能が劣ったハードに合わせなければなりません。先述した共通バッファも、チャットが4窓しか使えないとかHUDレイアウトも4枚しかないとかも、品質を揃えなければならないという観点だと致し方ないだろうという理屈があります。

なので今までは”まぁ仕方ないか”とも思っていたわけですが、ちょっと風向きが怪しいんですよね。
そう、7.0から実装される予定のグラフィックアップデートの件です。

グラフィックアップデートの際に当然、要求されるHWスペックの要件も上がります。
そのため先述したマルチプラットフォーム展開のためHW要件が制限されるという理屈が通じなくなるのです。

なので。
7.0で最も着目するべき点は、グラフィックアップデートに伴ってHWスペック要件が上がった際に、UIがどれだけ改善されるかです。
先程述べたようなチャットも含めたUIの機能が拡充されたのであれば、”ああ、開発はちゃんと機能性を上げることの重要さを認識していて、伸びたスペック分改善してくれたんだな”と考えられます。一方で万が一にでも何の変更もなければ、“ああ、開発はグラフィックの向上とか上辺だけのアップデートにかまけていて根幹のゲームシステムの機能性を上げることの重要性を認識していないんだな”と判断できるわけです。

個人的にどっちになると思うかと言われれば、間違いなく後者だと思いますね。
漆黒暁月を通した調整方針、レイドの質を考えるとFF14の開発は戦闘に対して明晰な理念があるとは思えませんし、ブリザードやValveが擁する先見の明がある聡明な人物はいないようにしか見えないので。


“なんでこんなボロカス言ってるのにFF14やってんの?”と思われる方もいるかもしれません。

そりゃあねぇ、股間に響くミコッテとかアウラとかヴィエラとかがいるからですよ。他に何がある?

いやぁ、グラフィックアップデート楽しみですね!!!