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位置を考える

妖精の話をしましょう。

戦闘中、妖精はボスの方向を向きます。

画面中央の本来ボスとして使われるだろう記号を妖精とします。ボスは画面中央に陣取っており、妖精はそれよりちょっとだけ南にいるとすると、妖精から見てボスは北側にいるため北側を見ます。

この状態のPTでMTだけが凹んでおり、妖精が光の癒しを北側のMTに投げ続ける状況を想定すると、光の癒しは3.2秒間隔で発生します。

妖精の位置が変わりました。中央よりやや北に妖精が設置され、妖精が南を向いています。この状態でのMTへの光の癒しは3.9秒間隔になります。

これは光の癒しが、
ボスを向く → 光の癒しの対象に振り向く → ボスに向き直る → 光の癒しの対象に……
という挙動をするからです。要は妖精の振り向きには一定の時間が必要となり、180度振り向くと光の癒しの発生が0.7秒遅れます

なんで最速でもジョブガイド表記の3秒じゃないんだと言いたくなるところですけど、そういう仕様なのでしょう。
お陰様でセラフィム中のヴェールが5回しか発生しないことがあってエライ目に会いました。

閑話休題。

ということで、もう分かりましたね。
よく言われる”妖精はフィールド中央に置け”という対応は最善ではない可能性が高い
のです。

妖精をどう動かすべきかを考える前に、もう1つ前提条件を入れておきましょう。
光の癒しの対象がどう決定されるかですが、”HP減少割合”と”妖精と対象の距離”が関係していますが、明確な基準は少なくとも私には観測できていません。要はHPがより減っていて、妖精と距離が近い者が対象に”取られやすい”ことしか分かっていません。

“ふーん、でもMTに振り向きなしで光の癒しを向けたかったら、とりあえずボスより南に妖精を配置すればいいんでしょ”と思うのは早計です。実戦闘だと8人が大体以下のような配置にいるからです。

MTが北にいるとして、メレーは側面背面を取らなくてはいけないので南側にいるでしょう。そしてMTへの範囲攻撃等が被る危険を考慮してるのかしてないのか、大体他のメンバーも南側に結集するのがレイドでよく見る光景です。この場合妖精は北を向いているためMTへの光の癒しが遅延することはありませんが、そもそもMTよりも他メンバーとの距離が近いため光の癒しの対象がMT以外に向く可能性が高いわけです。

MT以外の7人が体力Maxで、MTだけが長期的にAAで殴られているような状況では上のような配置で問題ないでしょう。しかし全体攻撃で全員が凹んでいる場面も多いためもう少し考えなければなりません。

そもそものことを言うと、妖精の振り向きを最小限にしたいのであれば妖精は光の癒しが届く30mギリギリの外側にいたほうがいいということになります。

図として見れば一目瞭然ですね。このような外周側に配置するほど妖精が振り向く必要が減ります。しかし、このままでは当然範囲回復が漏れるためにチマチマ中央側に戻すことを考えると、その距離が長すぎるとそれはそれで損失となります。

1つの案として考えられるのは、妖精をMTより北に配置することです。このようにすればMTに距離が近く、MTへの振り向き時間ゼロでかつ他のメンバーへの振り向きもそんなにない(MTより北に行かなければ90度以上振り向かない)ことになります。

全員がとてつもなく強いメンバーであればそもそもこういう並びにしたいですけどね。MTは極力フィールド中央に寄って(誘導難易度がどうなるかは考えてはいけません)、メレー2人はボス真下で側面背面を最小限の移動で取れるようにし、他メンバーは妖精の視線上に立つようにするという。この配置であれば妖精の移動も光の癒しの損失も最小限にできます。いやまぁ、こんなことやってるPTなんて私は見たことないですけど。

そもそも”妖精をチマチマ移動させる時間のロスを考えると、最初からフィールド中央でもいいのでは?”という疑問もあるかもしれません。しかし、妖精というのは

・全員の体力がMaxである場合
・全員の体力がMaxでなくともHoT/Regen等で光の癒しがなくても全快する場合
・光の癒しの硬直中

は自由に動かすことができます。

つまりは、まず妖精はカーバンクルにしましょう。振り向きや光の癒しの挙動が凄く分かりやすくなります。
あとは光の癒しの音を聞けるようにしましょう。また光の癒しの硬直中にどこまで妖精を動かしていいのかの距離感を掴みましょう。それができれば妖精は”それなりに”動かしても損失がなくなる領域にたどり着きます。
ヤベーこと言ってんなと思われるかは定かではありませんが、意外とやってみればできます。まぁこんな要素を加えたところで紅蓮時代の戦闘よりは簡単なので当時を知るプレイヤーにとってはイージーだろうと信じています。

後は……上記はあくまで散開してないパターンなので散開が必要な場面でどうするかを考えることと、発展として”敵が複数体いる”場合はどうなるかを考えましょう。特に竜詩の二天竜などはいい訓練になるでしょうね。