MENU

火力とは何かを考える

ということで占星術師の話です。白魔道士の項目でも語りましたが、占星は遅効性の技が多いために”とりあえず置いて、相方ヒラ側に合わせてもらう”という行為をして許されます。星天対抗や運命の輪もHoTなので確認猶予がありますし、占星で純粋な即発範囲回復アビリティというのはクラウンレディぐらいしかありません。単体維持という観点でも交差もディグも2スタックあるために”とりあえずスタック腐らせないようにタンク維持”もやりやすく、緊急時にはシナストリーやニュートラルセクトと白魔道士より優秀なMP消費系GCDヒールを絡ませた手厚いGCDヒール群も持ちます。

つまりはイージージョブということです。一般的に”占星術師は難しい”と言われるのはちょっと忙しい操作量に対して言われているだけです。流石に低レベルすぎるのでRTSで指を叩き上げてきてください。

では占星がイージージョブになった後の話です。そう、カードですね。

他人からもらった銀の弾丸モドキでライトに楽しみたいだけであれば、Xで流れてくる”カード優先度リスト”の通りにカードを流していればいいでしょう。しかし本サイトは自分で考えることを目標としているので、どのように考えなければいけないのかを語っていきます。

ではカードを誰に投げるべきなのか。当たり前ですがカードの効果時間中”最も火力が出るジョブ”に渡したいですね。
で、”最も火力が出る”というのはどういうことなのかを考えましょう。

最もよく引き合いに出されるのはやはりFFlogsでしょう。
暁月実装当初にLogsのPerf100の情報でジョブランクを語るバカバカしいツイートが3000RTもされていました。それを鼻で笑い飛ばしてから早2年は立ちますが、Perf100に限定せずともLogsは統計情報を得られますがそれは完全なものではなく特にデータの母数が少ない場合は信頼性に欠けます。また異なった回しが多用されるジョブではより”カードの時間中”の火力をちゃんと確認するには個々のログを見なければなりません。

ではより信頼性の高い火力導出の方法はないかと考えると、1つは効果量(Potency)ベースで考えるという方法があります。各ジョブの回しを書き出し、各技でどれだけのPotencyのダメージが入るかを考えるという方法です。これは1つの有力な方法ではありますが、2つ欠点があります。1つは”AAが考慮に入れられない”ことです。Potencyベースでのスキル回しの効果量の中にAAは含まれないからですね。2つ目の欠点は”Potencyと実際のダメージ間の関連が明確ではない”ことです。メレーとレンジで同じ1000Potencyでも、実際は武器の基礎性能、メインステやサブステによって実際のダメージがブレます。

他の選択肢としては、偉大な解析者の情報を得ることです。それは一般的に信頼のおけるソースとして随所で引用されていますが、欠点としては”それが正しい情報なのかを検証するのが極めて困難”ということでしょうか。メインステやらサブステやら武器基本性能やらをそれぞれ変えた前後のダメージ統計をわざわざ取ってまで検証する元気は少なくとも私にはありません。”それなりに信頼できる値”として使う分にはいい、といったところでしょうか。

本音としてはダメージ計測ができる木人が欲しいんですよね。クリダイのブレをいちいち考慮に入れたくないのでクリダイが発生しないものを……と言いたいところですが、クリダイ確定技が存在するのはどうするんだという話にもなります。そもそもクリダイ発生しないダメージの中にも下振れ上振れが存在しますし。実ダメージを木人で収集するというのもシミュレーションででも回さない限りは現実的ではないでしょう。

上記で述べたようにジョブのダメージを測るのは何種類かの方法がありますが、完全なものは存在せず複合で考えるのが望ましいと考えられます。

私のオススメとしてはまずはPotencyベースで各ジョブのスキル回しを考え、その上にFFlogsで得たオートアタックを積み、実ダメージの統計をFFlogsで得て確度を高め、さらに厳密さを解析者情報で上積みする方法です。あとは固定活動で必要であればメンバーのスキル回しと”安定してスキルを回せるか”を考慮に入れていきます。

このように考えればどういうコンテンツに誰と行ってもカードを誰に投げるべきかを考えられますね。特に情報が薄い過去絶をやる時にちゃんと自分でカード回しを考えてみるといい訓練になるのでオススメです。過去絶は一般に難易度が低いのでその分の余裕を思考訓練に回しましょう。