FF14はWoWに準拠したTank/Healer/DPS(DD)のロール制を採用しています。
少しばかり違うのは、特に昨今はそういう調整をされているという理由もありますが、FF14ではロール毎に役割が極端に特化されているわけではなく、他ロールの役割にもある程度タッチできるようになっています。タンクのヴェールやシェイクオフが暁月で強化されヒールへの関与が強くなったことや、ヒーラーが軽減の選択肢を多く持つこと、タンクヒラがそれなりの火力貢献が可能であること、DPSも軽減や回復の択が増えていることなどロール間でできることの平準化がFF14では顕著に行われています。
なぜこのような設計になっているかというと、特定の人物が壊滅的に下手っぴでも他者のカバーである程度持ちこたえるようにするためですね。
しかし、ヒーラーの本分はやはりまずヒールにあります。つまりは如何なる思想があるとは言え、“ヒールが足りなくて落とす奴は論外”です。最もプライオリティの高い行動ができていないヒーラーは、たとえ火力が出ようがギミック精度がよかろうが、話になりません。そういった愚かなヒーラーどもの例を本稿では反面教師として挙げます。
愚かなヒーラーには様々な種類があります。分解したミクロマクロのレベルで考えてみましょう。
ミクロ
ギミック処理で頭真っ白魔道士になったり、違うボタン押したりとそもそもヒールのボタンを押せてなかったりする場合です。ミクロに失敗している場合はダメではありますがまだ愚かであるかは不明です。容易に修正可能であるという点でまだ救いはあると言えるかもしれません。ミクロを改善してもマクロで躓く可能性は十分にあるのでミクロが改善されてもその者が愚かな可能性は十分にあります。
Lv0.1マクロ
スキル回しが変な場合です。これはヒーラーのスキルに対して誤った理解をしているパターンですが、このレベルでも愚かな例が複数考えられます。
①スキルへの誤った理解を持つ場合
筆頭例は”バリアヒーラーはバリアを張るのが仕事”と言わんばかりに必要以上にGCDヒールでバリア貼ってる学者とか賢者でしょう。そのためMPがカラッカラか、GCD回ってなくて火力が出てないかの2択です。啓蒙して改善する可能性はありますが、それで愚かでなくなるかは未知数です。
②Logsに魂を奪われている場合
特にDPS上がりのヒーラーに有りがちな内容です。要は”GCDヒールを撃ったら負け”と考えているプレイヤーです。
GCDヒール撃てば耐える場面で撃たずにペロってるのにも関わらずそれの何が悪いのか分かってないプレイヤーは存外に少なくありません。何で生きてるんでしょうかね。理解できません。
③リソースへの誤った理解を持つ場合
①にも②にも不随する内容です。ヒーラーのリソースとはアビリティとMPです。
MPさえあれば蘇生もGCDヒールも時間が許す限り刺すことができます。しかし特に②のようなヒーラーはその理解が乏しく、必要な時に手を止めてMPを確保するという概念がありません。私がこれまでに見た最も愚かなヒーラーは、MPがないのに攻撃の手を緩めず、必要な時にマクロコスモスを撃つMPがなかったという占星術師でした。明言しておきますが、攻略に適した装備或いは最終装備としてよく最大の火力が出る最低信仰のものが流布されますが、そのような装備を使うことが許されるのは“必要であれば手を止めてMPを確保できる”プレイヤーだけです。
それもできないようやヒーラーは愚かというか人間ではありません。自分で装備を考えることもなく、”意味もなく”攻撃魔法を連打しているような者は知性を有していません。”君、人生で何学んできたの?”と聞きたくなる手合ですが、言語が通じるかも不明な相手とのコミュニケーションは徒労なので、即BLに入れて有意義な思考に時間を回しましょう。
Lv1マクロ
ヒーラーペアとしてのスキル回しが噛み合わずにヒールが足りないパターンです。詰めパとかならそれなりに見る光景です。
こういう場合にどちらがどの程度合わせるべきなのかはジョブに依存します。気が向いたら別の記事で説明します。
しかしまぁ、噛み合ってないのに追加のリソース(もう一度言っておきますが、ヒーラーのリソースというのはアビリティとMPです)を吐かないのはプライドなのかやる気がないのかのどちらかなのでしょう。愚かですね。
Lv2マクロ
ヒーラーペアとしてのスキル回しが噛み合っているにも関わらずヒールが足りないパターンもあります。Tank/DPSの軽減やヒールを前提としたヒールワークを組んで、それらが足りなかった場合ですね。これもまぁLv1マクロと同様”盤面を見て足りてなければ足す”ことができないヒーラーが悪いです。そのような冗長を意識できないヒーラーは美しくないですね。詰める前に脳味噌詰めたほうがいいと思います。
Lv1、Lv2マクロを総括してもう少し話を深掘りしましょう。
たまにマジでいて驚くのが”自分の動きは完璧に固まっているのだから、それを崩す道理がない。合わせられない or ミスる周りが悪い”という発想をする人です。なぜそういう発想になるのでしょうか。私はそういう人は他人に自分と同格以上であるように望むからなのではないかと考えています。
“自分はギミックミスもしないし、動きも完璧だ。同等かそれ以上のパフォーマンスを出せない味方が悪い”と考えているか定かではありませんが、そういう手合は周囲の状況に合わせて行動を変えるということを是としません。自分と同等の結果を出せてない者に自分が合わせるのはフェアではない、と。
しかし、マクロミクロの記事で書きましたが、強いマクロ以上の死線で戦うゲーマーは“アンバランスであることも、またゲームだ”ということを受け入れられなくてはなりません。
自分がBHだとして、上図のような”都合が良すぎる強力で俺に惚れててカワボの異性7人”がいればそこでの固定活動はさぞ楽園のようなのでしょう。
しかし現実はそんなことはないでしょうし、そうあるべきでもありません。
変動する個々の性質に合わせて”自分に何が出来るのか”を考えるのが、厳然たる意思決定を善とするゲーマーが取るべき姿勢です。
“軽減足りないな。バリア積んどくか”
“想定では某ヒールが飛んでくるけど、ギミック処理でパニくってそう。オーバーヒールになるかもしれないけど自分も刺しとこう”
このような思案を積める者だけがヒーラーの楽しさを享受できます。”フェアであること”を望む者は競技性を掲げるゲームでもやりましょう。