カヌエ様からの親書を届けるためにリムサへ来た。
一服する間もなく、搭乗口から出て直ぐの所にあるお偉いさんの部屋に通される。
テンポ早いな。
“まさか冒険者とはな”。
私もビックリです。グリダニアには無能が跋扈していて私が来ざるを得ないんですよ。多分。
メルウィブ都督からカルテノーの戦いについて語られる。大体今まで言われたことと同じではあるが、帝国軍側も壊滅したことはここで初めて語られた。
ということで、カルテノー敗北5周年記念の式典の誘いを受けてくれた。
次はウルダハだ。さっさと終わらせよう。
ラウバーンパイセンと面会。ガレマール帝国の詳細について語られる。
・ガレマール帝国も50年前までは北州の辺境国のひとつに過ぎなかった
・「魔導技術」により北州を統一後、エオルゼアへ侵略戦争を仕掛けてきた
・帝国は現皇帝が一代で築き上げたが、齢80を超え、帝国内は跡継ぎ問題で揺れている
・先の戦い(カルテノー)以降、帝国の動きが鈍いのはそれが原因
・しかしエオルゼア侵攻軍として、帝国第XIV軍団が残っている
さらにエオルゼアの脅威は帝国だけでなく、各国ともに蛮族、蛮神問題を抱えている旨が語られる。蛮神問題のプッシュが凄い。
ラウバーンパイセンは追悼式典を了承してくれたが、どうやら話をつけないといけないより立場が上の存在が2つあるようだ。1つは人だが、もう1つは何らかの組織があるよう。
仔細はさておき、親書を渡すという私の任務は終わった。さぁ、カヌエ様に報告のためにグリダニアに戻……
オイオイオイオイ。なんかリムサに行く話になっとるが。
君等スリーウェイハンドシェイクって理解してるか?親書を渡すというミッションは親書を渡すだけでなく”親書を渡しました”って報告するまでが任務なんよ。
いや待て。カヌエ様も実は無能で”親書届いたでしょ。私は冒険者を信じる!”という頭お花畑なのが周知の事実でこんなことを言ってきてるのかもしれない。
何れにせよ私に運命を歪める権限はない。言われるがままにリムサに向かう。
そこからは”英雄”とか呼ばれたのは何だったのやら、普通の冒険者の依頼が舞い込むようになった。まずはサスタシャ浸食洞に不審な風体の男たちが出入りしているから調査しろという依頼を受ける。そのついでにリムサをちょっと回ってみる。
ワットザファック。工業区域にはやたら焼肉屋と風俗街が併設されがちという話をふと思い出した。俺達は3大欲求のために生きているのか。とりあえずこいつらはヒーラーではない。
君かわいいね。お茶しない?
“レベルが足りない男は嫌いよ”と見向きもされず、失意のままサスタシャに赴く。私も3大欲求のために生きている。私もヒーラーではなかった。
閑話休題。サスタシャに辿り着いたが、折角なので名もなき冒険者達をお供にすることにする。
果たして彼らは一体どういう経緯で私とPTを共にすることになったのか。”ワンチャン普通に死ぬ”ような戦闘を伴う依頼に、初めての相手と組むのは相当に勇気のいる行為のように思える。特にこの世界はヒラがポンコツだと終わるし。一応”冒険者の中では名が通っている”という話はあったので、知名度でなんとか人を集めているのだろうか。
えらい希望に満ち溢れた言葉を零しながらタンクが先行する。
サスタシャは海賊の寝床らしく、これから普通に20数人相手に殺し合うことになるのだが、死生観が根本的に異なるのか。
であるならば海賊のボスの部屋にいた女中たちはどうか。どういう経緯でここに来たのかは皆目分からないが、奴隷として売り飛ばされるのは避けようがない未来だろう。洋ゲーであれば それが戦いの法なのだ。
その後は最奥に居たサハギンをぶちのめし、同様にカルト教団「最後の群民」の残党が居着くタムタラの墓所を掃討し、カッパーベル銅山の最下層で解き放たれた巨人族を討伐した。驚いたのはフォーマンセルの面子が変わらなかったことだ。リムサ、グリダニア、ウルダハを転々としててっきり現地の冒険者を集めると思いきや、ずっと同じ面子で冒険をしている。もうズットモじゃん。
折を見て、私はウルダハへ戻った。