卵を持って来いだの、測量機材を取ってこいだの、魔物を倒せだの、ありがちなお使いクエが続く。
しかし私は一介の冒険者に過ぎないので特段違和感もストレスもない。治安維持の助力として細かい業務に従じている”微々たるものでもなんか貢献している感”はそれなりのモチベーションになるものだ。
そんな折、
らしい。
ということで道士を助けに行くと、黒いフードの男がゴーレムを召喚させて襲いかかってきた。適当にいなす。
コイツが不審者なのか、いかにもな黒幕然としている。導線がわかりやすいのは良。
ついでに低レベル戦闘の妙技を知ったのでここで解説しておこう。こと低レベル戦闘になればなるほどヒーラーのAAは攻撃魔法に対してダメージ比率が高くなる。Lv3の時点でストーン15に対してAA5と実に攻撃魔法の三分の一ほどの火力を叩き出す。
さらに、片手幻具の攻撃間隔は両手幻具より早い。両手は3.2だが、片手は2.4である。つまり片手武器使用時にAAを入れるのはより重要になるということだ。こんな重要な情報をゲーム始めたての頃は誰も教えてくれなかった。残念で仕方がない。
あとはこんなどうでもいい低Lvフィールドモブの攻撃で無属性のものがあることを初めて知った。
ゴーレムをボコした後に颯爽と例の2人組が登場。おせーよホセ。
突然の頭痛。”3人で仕事をしてください”となった時に無能が2人充てがわれた時の心境なのか、それともどうしても一緒に居たくない相手と上っ面の付き合いのためにコミュニケーションを取る時のような心境なのか。大変だね。
2人組の回想と思しき光景が脳裏に流れる。ハイデリン以外の洗脳はこれが初めて。演出的には2人組の記憶を読み取っていると考えるのが自然なのだろうが、全部プレイヤーの妄想で実際にあった話ではない説も残されている。急に2人組の濡れ場が始まったとして、それが記憶を読み取ったのか、はたまたただのプレイヤーの妄想なのかは知る由もない。今の所プレイヤーは定期的に電波を受け取るヤバい奴なのか脳内でストーリーを作るのが上手すぎる感受性のバケモンという印象しかない。親の顔よりも見た精神安定剤。ペインキラーだけが信ずるに足りるのだ。
この電波で語られたのが
・星の理が失われて生まれる存在、”蛮神”への言及
・蛮神として明言された、イクサル族の「ガルーダ」、シルフ族の「ラムウ」
・イダとパパリモはシャーレアン生まれ
特に最後が????となるかもしれない。私もそうなった。
いや、でもそうとしか読み取れないんだよな。駄目でしょこれ。
その後なんやかんやあってベントブランチ牧場へ送られてまたおつかいをこなす。その中で盗まれたチョコボの卵を取り戻してこいという依頼を受ける。
なんでもイシュガルドの伝説的チョコボの卵だからという理由で、イシュガルド人がパクっていったらしい。
適当にボコすわけだが、これが初の対人戦闘となる。
こういう”人と戦うゲーム”に於いて演出として重要なのは、殺すか殺さないかである。こと洋ゲーであれば当然のように殺しまくるのが常だが、JRPGでは倫理的な配慮からなのか殺害を明確な演出としないことが多いし、殺さない描写をご丁寧に描くことも少なくない。倒した後ひいひい膝を付いた敵が”覚えてやがれ”的捨て台詞を残して逃げていく、などが分かりやすいだろう。
一方FF14はどうか。
既に敵の発言が物騒である。そして倒した後は、
いきなりこの画面である。死体もなけりゃ演出もありゃしねえ。
うーん、これは……殺した判定でいいでしょう。最近はめっきり鳴りを潜めているものの、一応ダークファンタジーっていう体だもんな(体だよね?)。そもそもこの直前時点でプレイヤーに殺害経験があるかどうかは分からないが、ない場合はこれが初体験♡となるわけだ。さらばだジャンレミ。お前のことは忘れない。
卵はなぁ、命より重いんだ!!
依頼を終えて一息ついてると直ぐに次の依頼が来た。
イクサル族が「長老の木」とやらを襲う可能性があるらしい。
つづく。