高難易度レイドでは、戦闘前のカウントは必須です。
バリア貼ったりなにかしらの事前準備が必要であることもそうですが、ことヒーラー含めた詠唱職では0秒(戦闘開始の瞬間)に基本攻撃魔法のキャスト終了時をぶつけて、1GCD分攻撃をするマージンを得たいという理由も含まれます。
では、いつ基本攻撃魔法を詠唱すればいいのでしょうか。基本攻撃魔法はキャストタイムが1.5秒なので、カウントが残り1.5秒になった瞬間に攻撃するのがいいと考えるのが妥当な思考でしょう。しかしかなり(相当?)上手い人の動画を見てみましょう。実際にカウント残り1.5秒に基本攻撃魔法を詠唱しているかというと、もっと早くに詠唱をしているはずです。
なぜか。それは攻撃が確定する瞬間(行動がSnapshotされる瞬間)と、その行動の効果が実際に発動する瞬間には”一般的に”ラグが存在するからです。この行動が確定する瞬間のことをPrepareと言います。なお行動の効果が実際に発動する瞬間の名称はありません。私はよくOutcomeと言ったりしますが、ただの造語なのできっと誰にも伝わりません。
このPrepareですが、あらゆる行動に存在します。敵の全体攻撃にも、回避可能な床範囲にも、プレイヤーの攻撃にも回復にもバフにも、です。FF14のあらゆる行動はPrepareを介してOutcomeに繋がる、と理解してください。
0着の話に戻りますが、たとえばグレアガは滑り撃ちが可能になった瞬間にPrepareが走り(※注意 : 1.5秒のキャストが終わった瞬間ではありません!)、実際にそのダメージが入るのはおおよそ1.29秒後になります。
グレアガ3発分のアレです。すみませんがGCDは2.5秒ではありません。何秒か忘れました。見ての通り詠唱開始からPrepareが入るまで約0.89秒、そこから実際のダメージが発生するまでに約1.29秒、グレアガを詠唱して実際にダメージが着弾するまでは合計約2.18秒となるのでカウント残1.5秒で詠唱開始するのは遅いわけです。
このような細かい数字はその時折の最終装備(とされるもの)や個人の環境に依存することもあるので、是非ご自身でちゃんと調べて頂ければと思いますが、特筆すべきは詠唱開始からPrepareまでの時間がトライ毎に若干変わっていることです。0.00X秒程度の違いが60Fで動いているはずのゲームでどれだけ影響を及ぼすかは未知ですが、ここから学べる重要なこととして“滑り撃ちが可能になるタイミングがキャスト毎に若干変わる可能性がある”ことは知っておいていいでしょう。
ちなみにPrepareからOutcomeまでに”一般的に”ラグがあると語りましたが、ラグのない技も存在します。筆頭はライトスピードです。ライスピはPrepareとOutcomeが”同時に”発生します。是非ルシッドドリーム辺りと”使った瞬間”と”バフが表示される瞬間”を見比べてみてください。アレを使わずとも明らかにタイミングが異なることが分かると思いますので。“本来PrepareとOutcomeを同時にすることもゲーム設計として可能だが、一般的にはラグがあるように各技で調整されている”ということも頭の片隅に入れておきましょう。