本文章群は常連読者向けと銘打ったのでヒーラーのメカニクスについて散々語ったことを改めて語ることはしない。エナドレの攻撃/回復の天秤によるMain Healer適正がどうのこうのとか占星はOff Healer一択とか、ミクロマクロの分類とかその他諸々の話だ。
今回はちょっとレベルを落として分かりやすい話をしよう。本稿では私が好きな3つの指標に則って各ヒーラーのスキルを分類し、そこからヒーラーの強み/弱みや、取るべき行動を考えるための土台を作る。
その3つの指標は何か。先に図を貼っておく。
ただのベン図でも良かったのだが頭ピクトマン子がブームなのもあって光の三原色にしてみた。いやまぁタイムラインに書きやすいとかの意味はあるのだが。
各指標について説明する。
即応性
発生が早い技にも遅い技にもそれぞれの強み/弱みがあるわけだが、ここでは”差し込み”を目的にした発生の早さを問う即応性のみを挙げる。ここに分類される技は”差し込み”に適正があり、短時間のうちに連続して来るダメージへの対策として有用である。
ダメージ吸収
ダメージを減らすための何か。ひとえに”軽減”と言ったほうがイメージはしやすいだろうが、バリアもここに含まれるためそれらを包括する変な用語を用意した。ヒーラーが回復するそれ以前の”即死を回避する”ための軽減、バリアの重要性については語る必要もないだろう。ここに分類される技は即死回避への適正がある。
散開耐性
ギミック処理の際に散開するのはレイドあるあるだ。そしてその際に範囲ヒールが漏れるというのもよく聞く話だろう。ここに分類される技は”散開していても全員に想定されたスキルの効果を配れる”という特徴を持つ。シンプルに範囲が広い技やベル、アサリ、妖精などペット起点の回復が代表例だが、HoTによる長時間のヒールも散開時にある程度のヒールを入れることもできるし、必ず30秒維持されるバリアも少なからず散開耐性があると考えられる。軽減は技によって時間が変わるために一概には言えないものの、長時間持続する軽減であればこれも散開への耐性があると見ていいだろう。コスモスやホロスコのような遅れて効果が発動する遅効技は散開への耐性があるし、適切なタイミングで使えば即応性もある。
これ以降のジョブ毎の記事では、この3つの基準に則って強み/弱みについて語っていく。
改めて述べておくが、この基準はあくまで私が好きなベーシックな考え方というだけであって、ヒーラーのスキルの特徴を余すことなく表現しきっているものではない。例えば回復魔法効果上昇や被ヒール量上昇のようなヒールバフはこの図にはないし、軽減は”即死回避”以外にも効果時間中のダメージを最大限吸収するためにも有用であり適切に書くならやはり軽減とバリアは分けて分類するべきだがここでは同ジャンルのものとして扱っている。また即応性と遅行性は対極の概念として考えたほうがMain Healer/Off Healerの分類が分かりやすくなるなど、言い出すとキリがない。
つまりこの図はレイドに最低限必要となる技の特性を明瞭にするという意味で好ましいと私が勝手に思っているだけのものだ。考える点をシンプルに落としこんでいるという意味で、正確ではないが迅速に考えることに特化している。
この図を公にする以上何らかの名称がある方が望ましいと考えられるので、以降本図を”ピクマン図”と呼ぶ。
さて、各ジョブのピクマン図については各ジョブの記事で書くが、比較用にここにも並べておこう。事前に見てみて違いを考えてみると面白いかもしれない。尚スキルの配置も完全に個人の独断なので、”この技場所変じゃね?”とか是非疑問を持ちながら見て頂きたい。