本文章群を査読頂いた、める ふぇりーちぇ様にこの場を借りて感謝申し上げます。
(2024/6/13記載)
見ての通りだが、本文章群はナナゼロヒラ向けの文章ではあるが、ナナゼロ正式実装前に投稿している。
これはヒラに大きな変更がなかったため先行して出してもいいだろうと判断したためだが、これらはメディアツアーの事前情報をアテにして書いており、当然新技の検証等一切していない状態で書いている。
そのためこれらの文章群は、ナナゼロ正式実装後に検証等を通したうえで修正予定である。
あくまで先行して出している文章だということを念頭に置いて読むこと。
本文章群は常連読者向けである。
以前“初心者”の代替となる言葉について悩んでいたが、ようやく良い言葉を見つけることができた。
さて、皆様”レベル”と聞いて何を思い浮かべるだろうか。
我々ビデオゲームに首まで浸かっている者どもであれば、恐らくは特にRPGでよく利用されるキャラクターの強さの段階を示す指標を思い浮かべるだろう。
しかし英語に堪能な者であればその本来持つ意味がそれだけではないことを心得ているはずだ。確かに基準や段階も指すが、それ以外では平らであることや水平、”均されたもの”を指すこともある。
そして英語でよくある人を示す末尾に”er”が付くと──Levellerとなるとどうなるか。
ビデオゲーム脳的に考えるとさしずめ”レベリングしている人”のように見えるが、実際は均す者だったり、平等主義者といった意味があるが、私には”武力を以って調停する者”の印象が強い。
まぁ大体こいつのせいなのだが。
というわけで”レベラー”という言葉には”レベリングする者”の意はない……と言いたいところなのだが、逆手を取って面白い使い方をしている例が1つある。TCGの雄、マジック:ザ・ギャザリングが出したエルドラージ覚醒というエキスパンションのエントリーセットの中に”Levelers’ Glory”なるものがあり、ウィザーズの日本公式はそれを“成長する者の栄光”と訳している。
これはエルドラージ覚醒のユニークなメカニクスのうちの1つに、レベルアップによりクリーチャーが強化されるものがあり、意図的にそのような言葉の使い方をしていることが明らかだ。この”Leveller”という言葉が結局寝ている時ではなく打ち合わせの最中にふっと頭の中に降りてきた。”成長する者”でもあり、”調停する者”の意を汲むこの言葉はまさに私が求めていたものに相応しいのではないかと。よって本文章群はこのようなタイトルになっている。(変な英語になっている思われるかもしれない。私もそう思う。ただ”元ネタ”がそうなっているのでそれに準拠している)
ここで本文章群の構成について事前に語っておこう。
いつも通りヒーラーについての一般論を語っていくわけだが、拡張を隔てるのを期に我々が論理を組み立てるためのベースとなる知識について、つまり我々が利用できるリソースは何であって、スキルをどのような理念で使い、何を考えて移動するべきかを改めて語っていく。その後各ジョブのヒールワークの組み立て方を考えるための分かりやすい指標(と個人的に思っている)である”3つの指標”について語った後に各ジョブの説明を行う。
ではヒーラーの話をしよう。