前回Tier 7にてゲームのアーキテクトの意図を知ることの重要性について書いた。
折角なのでそれをFF14に当てはめた時にどうなるかを語ろう。というかロドストで書いた頭パンゲネシスと似た話になるのだが。
さて、久々の慣らしで天獄4でも行くかと思って攻略情報を復習していて面白いことに気がついた。頭パラデイグマ2である。
パラ2はご存知の通り、
・TH2名に白と黒の線、DPS2名に白と黒の線
・TH2名に白と黒のデバフ、DPS2名に白と黒のデバフ
がつく。
では各種攻略情報がどのような表現をしているかを見てみよう。
がめえいと
外周の4体の敵からプレイヤーに向かって黒線と白線を繋げてそれぞれに直線範囲攻撃、さらに4人のプレイヤーに白or黒のデバフがついて、デバフ終了後に属性塔が出現。最後に外周の2体の敵から直線範囲攻撃が出る複合ギミックです。
https://game8.jp/ff14/534748
すぷりんぐうらら
・(デバフの話)白塔、黒塔とも、タンヒラ組、DPS組に1名ずつ付く
・で、デバフの付かなかった4人には、黒か白の線がつく
ハムカシ
・ちなみにこの線がつながるのはタンクヒラから2人、DPSから2人と決まってます
・デバフの方は線がつかなかった4人につく感じですね
いつもお世話になっております
・(線の話)対象はタンクヒラから白と黒の1人ずつ、DPSから白と黒の1人ずつの4人です。
・魂の刻印で、白塔デバフと黒塔デバフの2種類が、タンクヒラで1つずつ、DPSで1つずつ付きます。
見ての通りだが、これらはそれぞれで言っていることがまるで異なる。
がめえいとのがもっとも内包する選択肢が多い。この書き方では
・線がTTHH、デバフがDDDD
・黒線TH、白線DD
・黒デバフTH、白デバフDD
も含まれてしまう。無論これはギミックを正確に表現していない。
ハムカシはがめえいとよりは内包択が狭い。線がTHから2名、DPSから2名という言及があるからだ。
しかし依然として
・黒線TH、白線DD
といった択は残されているし、デバフについても適切な表現ではない。(図解の例は合っているのだが)
すぷりんぐうららはデバフは正確だが、線の記述が緩い。
ハムカシと同様に
・黒線TH、白線DD
が有り得る。
いつもお世話になっておりますだけが正確な表現をしてることが分かる。
何度も言っているが、FF14のレイドのようなパズルゲーにおいてはギミックとして取り得る最大の選択肢数と、実際に実装された択数の違いを考えるのは重要である。そこには開発が考えたコンテンツ難易度に対してこの程度の択数が妥当だろうという思想が反映されているからだ。
重ねて重要となるのが、正確な択数を理解しておかないと、作られた解法の意図を正確に理解することもできないということである。主流になっている十字法はTHは12時を含まない北から反時計、Dは12時を含む北から時計と処理するが、これがもし実際にがめえいとのような純然たる線ランダム4名、デバフランダム4名だった場合に同様に適用可能なのかを考えるとすぐに分かるだろう。当然(先述した十字法の)それだけでは足りないという推論ができるはずである。
これがパッと分かる者がアーキテクトが分かる、Tier 7である。
で、続きは7.0でね。