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絵4

模倣練習中。考えるべきことが多い。

・上のガワ(パースって言うんだっけ?)は顔の部分の中心を通る線がほぼ直線になっているのでこのまま描いたらえらい立体感を損ねる絵になった。同様に、目を闇雲にこの線に沿って描くとえらい二次絵的ではあるが、リアル感がないというかのっぺりした感じになることが分かった。この理由は明白で、ガワは描きたい対象の立体感とバランスを簡潔に表現するのに優れているが、実際の人間の顔は同然ガワよりも複雑怪奇なので、闇雲にガワをなぞるように線を引くだけだとトイレットペーパーの芯に貼られた顔のシールのようになるのだ。つまり各パーツを描く時はガワを参考にしながらももうちょい考えなければ変な顔になると。

しばらくは模倣に精を出すつもりだが、それとは別に絵のいいところは”今の力量で最善を期す”という遊びもできることだと知った。

“珈琲を飲むフリーナ”というお題で、“俯瞰でカップの黒い液面を見せる”とか、“珈琲が入ってるとおぼしきカップの表現をする”とか色々な話があったが、ぶっちゃけ珈琲って面倒臭いなと思った次第である。
正直もっとやらせたいことは明確にあったのだが、昨今の潮流的にどうかな……と思っていた。だがもういいだろう。知ってるかフリーナ。カフェインよりニコチンのほうが効くぞ。

パイプ煙草が本来煙草の喫味を最も深く愉しめるものであること。適切に湿度管理したバージニアが醸し出す優美な味わい。”夢のパイプ”ことPre-transition Barlingが齎す天上の喫煙体験。誰も知りはしない。ただ不思議なことに影絵にしても喫煙をしていることは恐らく誰にでも分かるものだ。

これが私が提示できる”心の癒し方”の1つだ。まだまだ続く隠遁生活の中で彼女は果たして何を考えるのだろうか。