零式終わったので絵でも。
某プロに薦められた本を改めて読んでいるが、線を引く練習をするのがまぁ当たり前に無茶苦茶大事なことなのは分かるが、Lv24の幻術士に木人で1万回滑り撃ちの練習しろ的な、”大事だが楽しいかどうかは別”みたいなことをしてもさもありなんと思ってしまった。
AimLabだけでもFPSを楽しめる人間はいるのだろうが、私には線を10万回引くことでモチベが上がるかと言われると流石に厳しい。
じゃあとりあえず何か描くか。描くなら?うん、フリーナだな。
絵を描くというのはどう考えても難しい。それこそヤッサンだったか谷崎潤一郎が言っていたはずだが、“文学を芸術と見做さない者もいる”という言葉が何十年も私の中で燻っている。
曰く、文学というのは言葉という符号を用いたものである以上、連続性がない。故に特に絵画といった芸術とは一線を画している、といった論調だった。
そもそもデジタルのイラストも符号化されているだろうという細かい話はさておき、実際に絵画には無限の可能性がある。私の駄文はあくまで符号化されたものが勝手にダカダカ脳内から出ているだけであり、絵を描くというのは確かに一線を画した高度なものと思っていたのだが、符号に準じない極一部の高みに達している芸術家ならともかく、私のようなバンピーには絵画でも符号化された何かで十分なのでは?とも考えられた。
芸術としての別ジャンルで分かりやすいのは音楽だろう。音というものも無限の可能性があるわけだが、恐らく大多数が楽しんでいる音楽は、かの偉大なるバッハが築いた平均律がベースになっている。それらに囚われない現代音楽というジャンルもあれど、未だ多くの音楽は楽譜に記載できる形での符号化された”音”の組み合わせで成り立っているはずだ。音楽理論とか対位法とかはサッパリ分からんが、きっとそうだと信じている。
であれば絵もある程度符号化させることができるのでは?
こと”とりあえずそれなりに可愛い二次元絵を描きたい”レベルの極めて崇高というほどではない芸術のレベルでいいのであればきっとそれなりに符号化して簡単に考える方法があるのではないか。
ではフリーナを符号化したら何になるのか。昔よくエロゲ?ギャルゲ?のイラストレーターが描いたキャラクター達をサブリミナル効果ばりに短時間でスライドショーのようにシュバシュバ変えていくと、顔のパーツが全く同じで髪型や髪色、服しか変わってないようなGifが流れてきた。これは”顔を描き分ける画力がない”ことを揶揄しているのだろうが、ことフリーナは有り難いことにキャラデザの時点で顔、特に目で符号化がされているようだ。
こんなん。
瞳孔が縦に長い、睫毛がなんかこう……ビビっとしてる的な。
これで顔を描けばもうフリーナなのでは?
ということでこうなった。
これはフリーナなのか?
いやいや、流石に髪とか帽子とか加えてみよう。
これはフリーナなのか?
なんか”5日ぐらい風呂入ってません”感が凄い。そもそも髪型を理解できていない。
まぁ待て、首から下を描いてみよう。デフォルトではわけわからん服を着ているのでユニ◯ロのTシャツで我慢してもろて。
これはフリーナなのか??
いやいや、Tシャツにふりーなって書いてるのでフリーナだろう。
ああ、多分本題はそこじゃない。ちったあ真面目に描けってことね。
ということで今日の学び。
・Gペンとかいうやつは1発描きできる強者しか使えない。一方で鉛筆とかで何度も描けば脳が勝手に補完してくれることが分かった。一方で色付きの絵はこんな適当な線になってないので、何かしらの高みにたどり着かなければならないのだろう。個人的にはその高みはツールの使い方である程度なんとかなるのでは、と予測している。
・カメラの視野角の意識が大事そう。↑の帽子は公式の立ち絵から適当にパクったが、人物を正面から見た時に帽子はこんなことにならないはずだ。この帽子は恐ろしく歪んでいる。
・人間そのものの構造や髪型や服飾についての理解がなさすぎる。服とか意味不明すぎて”脳内で補完しろ”的な所で終わらせている。要勉強。
・つーかそもそも顔のバランスの取り方が絶望的に難しい。なんで片目を閉じてるかって両目をバランス良く描けなかったからに他ならない。この辺は単純に経験が足りなさ過ぎる。また先のカメラの視野角にも準ずる内容だが、カメラの位置と輪郭さえ決定されれば、顔のパーツは一意の箇所に定まらなければならないはずだ。この辺は……練習と勉強?何を勉強?
・フリーナはかわいい。