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ヒーラーのフレームワークを整える

14に限らずどのゲームでもそうですが、ゲームが上手い人間とそうではない人間は見えている世界が違います。

ここの読者層は上手い人間を想定しているため、いっそのこと上手い人間だけに通じる思考を促すためのフレームワークを作りたいと長らく考えていました。

ようやくその大枠が形になったので筆を取ります。なお下手な方々を反面教師として挙げながら説明する折、”人生で何学んできたんだ”とか”科学と宗教の違いも言えなさそう”とか”どうしようもない愚物”とか言いたくなるところですが読む人への不快度を少しでも減らすために、そういった終わってる手合のことを本稿では異教徒という名称で統一します。信ずるものが違うのであれば仕方ないですからね。ええ。

はい。ということでFF14のヒーラーって何するロールなのというところをゼロから考えます。
基本的にはまたミクロとマクロの分類を基にボトムアップで考えていきます。
なので最初に必要になるのはキャラコンです。

スキルを使用するという観点では
・GCDを止めずに回せること
・GCDを噛まずに入れたいアビリティをGCD間に入れられること
・使いたいスキルが滞りなく使えること(他のスキルが暴発しないこと)
・指定したい味方/敵を滞りなく選択できること

が挙げられます。
一方移動という観点では
・行きたい方向へ滞りなく向かえること
・滑り撃ちが失敗しないこと

が挙げられます。この辺の基礎のキすらまともにできない異教徒も少なからずいるのはご認識の通りでしょう。
ではキャラコンの上に来るものが何かというと、スキル回しです。Lv0.1マクロですね。

こっそりキャラコンよりさらにゲームプレイの基盤を為す環境の項目も追加しておきました。
大体のプレイヤーはクリアしていて意識もされない領域ですが、地味に大事なので念のため。サーバ側動作と書いてあるのがミソです。後々出てきます。

この図だけでも察しのいい人なら勘付くと思いますが、図の上のほうが抽象度が高く、下の方が具体度が高くなります。つまり我々がボタン押して実際にキャラが動くまでには、抽象度の高い何らかの目的や理念という”上流”から具体度の高いスキル回しやミクロという”下流”へと川のように流れるフレームワークとして記述することができます。

こんな感じです。ではお待ちかねの反面教師としての異教徒さんに登場してもらいましょう。

固定の相方ヒラがこんなんだったら”あ、終わったな”と思うやつです。稀にいるこういう人のどの辺が異教なのかと言うと、スキル回しに繋がる上流の考えが終わっとるわけです。そもそもヒーラーが何するロールなのかまともに理解してない、と。異教徒ほどよくXで”モヤモヤする”類のお気持ち表明を垂れ流している印象がありますが、上流で何やるか鮮明じゃないとそらモヤモヤするわなぁと思います。いやまぁ、こういう手合はどうしようもないのでさっさと異端審問をしましょう。

ということで、プロトタイプですが私の考える抽象度の高い領域を書き出した図を先に提示しておきます。

この図はヒーラーのフレームワークの全てを網羅しているわけではありません。特に固定内折衝のようなLv3マクロがさらに外側にあります。あくまでこの図はLv2マクロまでの戦闘に関わるところまでしか書いていませんし、この図の中ですら細かい所は大分省いています。

とはいえ大枠としてヒーラーにおけるあらゆる異教徒はこの図で説明できます。異教徒を反面教師にしつつこの図が何を示しているのかを語っていきます。

異教の例① : オレンジ以下

人によっては”マジ?”と思うかもしれません。しかし私は数年前からずっと言っている”オレンジは初心者、紫以下は土俵に上がってない”という立場を変えてません。最近ありがたいことに分かりやすい主張をされている動画を見つけました。家無しララチャンネル氏がレイドレースプレイヤーへインタビューを行っている動画です。

動画内より引用します。ジョブが”使える”というのはどういう状態を指すかという質問に対しての回答です。

DPSで言うと、perf100出せるスキル回しができることですね。

「perf100のスキル回しを見ればすぐに何をしているかが理解できて、すぐ実践に出しても同じ動きができる。あるいはその回しを自ら導き出せる」という表現が正しいと思います。

この力があれば、少なくとも99までは簡単に出せるはずです。

これ見て”DPSの話でヒーラーはまた別でしょ”と思う人は異教徒です。私の図を見ると事故による分岐でリカバリー戦略をちゃんと立てるようになっています。雑に99取れるプレイヤーなら同意頂けると思いますが、多少事故って1GCDの蘇生と1GCDのヒールを入れて、さらに安定を取って2GCDのヒールを入れても99は取れます。99の下の方になるだけです。そりゃあ事故の度合いやクリダイ、構成やPT全体の強さと戦闘時間など様々な要因はあるでしょうけど、その本質は事故っても手が止まらない程度にミクロが盤石である/リカバリー戦略を事前に立てているのであればそれなりに戦ってりゃ99なんぞ出るに決まってるということなのです。

Best Perfですら99出ないのは下流の詰めが甘いか、単に数をこなしてないだけです。攻略と消化の数十のログしかないような人は、まぁ楽しく遊ぶのはいいと思いますが戦闘の妙を追求する同胞には成り得ないでしょう。ちなみに早期で武器拾って色塗って後は放置しているASP激低マンはどうでもよすぎて異教にすら分類しません。

異教の例② : 他人の模倣”しか”しない

こういう手合も稀にいて本当に驚くのですが、Logsや動画で上手い人の動きを完コピする”だけ”の人というのが実在します。不慣れなうちは上手い人を模倣するのが学習効率的にも良いことだと思いますが、模倣とは他者の動きから何故その動きをするに至ったかの上流を推測することが肝要なのであって、意図も考えずに動きだけ真似ても仕方が有りません。特にヒーラーであれば事故った時のリカバリーの妙はLogs上位や詰め動画からは学べません。上流を考えられない者は、紛れもない異教徒です。

異教の例③ : ゲームシステムを理解してない

最下流の出力の手前に”サーバ側の動作”があったのを覚えておいででしょうか。FF14はオンラインゲームなので、あらゆる行動の結果がどうなるかは最終的にサーバで処理されます。つまり、サーバ側で処理されるゲームシステムそのものへの理解は上流の品質に直結するのです。

ハイパー分かりやすく言いましょう。”陣の軽減は15秒”とか言ってるヒーラーは異教徒です。”運命の輪の軽減は3秒”も同類ですね。終わりです。終わり。上流が汚れていれば下流は汚泥が流れていることでしょう。丁度いいので汚泥に異教徒を放り投げて神明裁判でもやりたいですね。溺死したら無罪で、溺死しなかったら火あぶりで。

異教の例④ : Logs脳

個人の経験ではDPS上がりのヒーラーにすごく多いパターンです。DPS上がりでかつLogsに執着があるような手合は往々にしてリカバリーについての意識が低いか、皆無です。ある意味では”ミスる奴が悪い”とカバーを放棄するような手合もここに含まれるかもしれません。そういう手合というのは要は、

この図のようにヒーラーの為すべきことが状況によって分岐されるという理解がなく、最上流の”そもそも何のために戦うのか”の認識がズレているのだろうなと私は睨んでいます。教えて直るかどうかは人次第です。私個人の経験だと五分五分ですかね。

ちなみに先日の日記で書いた”GCD回すことに執着しすぎて必要な時にMP枯らす奴”もまさにこの図の通りの考え方をしているでしょうね。そういった異教徒はリカバリーという概念が一切ないのでMPを調整することがどのような意味を持つのかなんて考えられるわけがないのです。


さてはて、結構長くなってきたのと書きたかったことは大体書いたので今日はこの辺にしとこうかと思います。図そのものの説明が薄い気はしますが、まぁ見る人間が見ればやりたい意図は分かるだろうと信じています。そもそもプロトタイプなのでちょっと手を加えると思いますし。恐らく7.0で書くヒーラーについての知見を纏めたものはこのようなフレームワークに準じて書いていくと思います。もう分かる人間にだけ分かるものを書いてそれが1人にでも刺されば私は満足ですので。